
大切な子どもを海外留学させる場合、親としてまず心配するのは事故や病気などになった時のことです。
ここでは、私が娘に加入させた留学保険について話したいと思います。
海外留学するなら留学生保険に入った方がいい理由
海外で生活するにあたって、いざという時をカバーする、医療・傷害・損害保険への加入はとても大切です。
なぜなら、海外で病気の治療、けがの治療、損害賠償などが発生した場合にはとても高価な費用がかかるからです。
米国では、盲腸の手術に300万円かかるといわれています。
UCSDに留学した娘が、多分勉強の大変さで精神的にまいったのでしょうか、盲腸の手術をしましたが保険にはいっていたおかげでキャッシュなしで手術を受けることが出来ました。
おおきく5つに分けて説明していきます。
理由1.日本の健康保険は使えない
当たり前のことですが、日本では病院での診察代や薬に対して、私たちが窓口で支払うお金は実際の料金の3割です。
これは日本の医療保険制度があるからです。
ところが海外になると、この日本の医療保険の適用外となるため、医療費全体を支払わなければならず、とても高額の負担となります。
理由2.海外での治療費はとても高額である
日本の医療保険が使えないのに加え、海外の医療費(治療費)は高額になっています。
例えば、日本ではコンビニより多いと言われる歯科医院での治療でも、海外と比べるとかなり差があるのがわかると思います。
私自身が35年ほど前に米国に出張して虫歯が痛くなり歯科医院に行った時には1回の治療で8万円ほどとられました。(その時の保険では歯科はカバーしていませんでした)
データ元:医療・介護給付費推計について(2008年 社会保障国民会議サービス保障第6回資料)
理由3.重篤な病気にかかったり、けがをした場合の治療費は莫大
重篤な病気、事故などでけがを負った場合、救急車での搬送が想定されますが、その搬送費でさえ、海外だとこれだけ差が出ます。
下記は救急車の料金比較です。
あまりの料金の違いにびっくりしますよね。
日本 | アメリカ ニューヨーク |
カナダ バンクーバ |
フランス パリ |
無料 | 30,000円~130,000円 | 44,520円 | 35,000円~ |
データ協力:AIU
理由4.日本への搬送費は高額
病気やけがで動けなくなって、日本への搬送となった場合も、また費用がかさみます。
海外での事例として、
- トルコでのけがの治療と日本への搬送費用 2585万円
- 韓国での治療と日本への移送費用 940万円
- アフリカでのマラリアの治療・入院と日本から家族の駆けつけ費用 1460万円
などがあります。
理由5.他人に損害を与えた場合、莫大な費用がかかる
理由4の資料には、損害賠償に関する費用例もあります。
ポルトガルで、風呂のお湯をあふれさせホテルの部屋を水浸しにした損害賠償費用がなんと、71万円です。
私の知人の会社社長は、一緒に旅行中のドイツのホテルで同じように部屋を水浸しにしました。その時は由緒正しいホテルで、賠償に数千万円かかるかもしれないということでしたが、何枚ものゴールドカードを持っていたので、カードの保険を足し合わせて事なきを得たそうです。
このように、いざという時のため、何らかの形で保険は入っておくべきです。
注意)カードに付加された保険条件を読むと、日本出国3か月まではカバーされるが、それ以降はカバーされないので別途カバーされる保険加入が必要です。
だから保険には入っておいた方がいい
このように、保険に入ったほうがいい理由には下記の5つが挙げられます。
1.日本の健康保険は使えない
2.海外での治療費はとても高額である
3.重篤な病気にかかったり、けがをした場合の治療費は莫大
4.死亡時の日本への搬送費は高額
5.他人に損害を与えた場合、莫大な費用がかかる
「留学生保険」というジャンルがある
保険に加入したほうがいい。
とはいえ、留学先でその国の保険に入り直すのは大変ですし、日本の保険にしても留学時の時のことまで保障されているか調べるのは大変ですよね。
また、一般的な旅行傷害保険は、出国後3か月までしかカバーできないので、留学に適しているとは言えません。
そこで、「留学生保険」というものがあります。

留学生保険は、
- 死亡
- 治療・救援
- 傷害後遺症
- 個人賠償責任
- 携行品
- 歯科治療
などが保障の対象となっています。
これだけそろっていれば安心です。
3人の娘を留学させた際に加入した留学生保険AIU
最終的に私が入ったのは、AIU損害保険株式会社の海外留学保険です。
AIU損害保険株式会社はAIUグループの一つで、世界中にグループ会社があります。


AIU海外留学生保険の保険料


どのプランでも、賠償責任と治療救援費用が無制限なのでよいと思います。
私の場合はTWQを選んだので、年間271,100円かかりました。
長女の場合は、1年
次女のアメリカ留学の場合には、5年間ですから、保険費用合計は1,355,500円となる計算です。
三女は1年分
これだけで、合計1,897,700円。結構かかります。
注意点ですが、この保険は、日本国内にいるときしか入ることができません。
現地に飛び立った後は入ることができないので、出国前に必ず加入してください。
海外保険留学を選ぶ際に比較したその他の保険とAIUの決め手
何故AIUを選んだかというと、
1.歯科治療ができるプランがある。
虫歯というのは、我慢ができません。とくに、テスト前とかの緊張したときには歯が傷むものです。海外での歯科治療費は、やはり高額なのでこのプランがあるかどうかでは安心感が違います。
娘の場合には、特に虫歯はなかったのですが、万が一を考えて歯科治療をカバーするプランに入りました。
今はどうか知りませんが、当時は歯科治療をカバーするプランがあるのはAIUだけでした。
※私が昔、米国出張中に虫歯が痛くなって治療を受けました。その時に支払ったお金は、1回の治療で8万円ほどでした。
通常の海外旅行傷害保険では、歯科治療はカバーされていませんので、実費を払いました。
その時にキャッシュを持っていないと支払えません。今ならカードを持っておけばよいのですが、いずれにしても大きな出費でした。
2.キャッシュレスで治療が受けれる
世界55万か所の医療機関でキャッシュレスで受けることができ、その後の処理はAIUが全部やってくれる。
海外で、言葉が通じないのにいろいろと交渉するのは大変です。
私は仕事で海外にいたことがあるから知っていたのですが、海外では通常お金を持っていないと診察さえしてもらえません。支払わないで逃げるのではないかと疑われるからです。
したがって、キャッシュレスでうけれて、全部交渉してくれるのは大変助かります。
3.AIUの担当者が24時間電話で相談に乗ってくれる
やはり日本語で微妙なニュアンスを伝えることができるのは最高に安心です。
実際に保険にお世話になって感謝したこと
次女が実際に保険のお世話になりました。
盲腸の手術をやったのです。
やはり保険に入ってよかった!と思いました。
次女が保険会社と連絡をとって、親の知らないうちにすべてを終えていました。
一番感謝したのは、保険会社が手を回してくれて、加入を決めたポイントの一つであった、キャッシュレスの治療です。
病院によっては、保険に入っていないと(民間保険ではなく国の保険?)、もしくは事前にキャッシュを出さないと診察さえ受け付けない病院もあるそうです。
保険会社が、病院と連絡をとってくれてキャッシュレスで診察が受けられるということはとても大切なことだと思いました。
娘は手術後すぐに退院したために、日本から世話に行くことも必要ありませんでした。
まとめ
長くなりましたが、ポイントをまとめると
- 海外での医療費、損害賠償は高額
- まるっと面倒をみてくれる留学生保険というものがある
- 保険によってはキャッシュレスで診察を受けられる
- 私が娘を加入させたAIUの留学生保険は、病院探しや交渉もぜんぶやってくれた
- 保険への加入タイミングはしっかりチェックしておくべき
もちろん、留学先の学校で加入できる学生保険もあるとは思いますので、それを調べてみるのもよいかもしれません。
以上、これからお子さんを留学させる親御さん、もしくは自分が留学したいと考えている方の参考にしていただければ幸いです。